ヘルシンキの港近くにグッゲンハイム美術館を建てる、建てないという数年来もめてきた問題があり、建てないという方向に行きつつあるように見えていたのが、ある時気が付くと、急に建てるということになっていて、ついに昨日、美術館のコンペの優勝者が決定したのでした。ニコラス・モロー氏と楠寛子さんという若手の日仏チーム。




フィンランドでは反対派の方が多かった印象があり、「アメリカ的」または「国際的」なアートばかりが優先され、フィンランドのアートがないがしろにされるとか、巨額の金の無駄遣いとかいう議論をよく聞いたものです。ナショナリズムの感情や、アートの世界もアメリカに「植民地化」されたくないという気持ちが反対に向かわせていたと思います。

グッゲンハイム誘致に積極的だった、ヤンネ・ガッレン‐カッレラ‐シレーンという人がいて、ヘルシンキ市立美術館館長だったのだけど、その積極策のためにフィンランドに居づらくなり、2013年にはニューヨークのオルブライト・ノックス美術館に転出したという経緯もあります。この人は、有名なフィンランドの画家、アクセリ・ガッレン‐カッレラの孫。

計画の紆余曲折のすべては報道されておらず、さまざまな裏工作もあったらしいのだけど、ある時からグッゲンハイムは建てる、ということになっていたのでした。グッゲンハイム美術館は、ニューヨークを本拠地として、スペインのビルバオで話題になり、アラブ圏ではアブダビに建築予定。結局、ナショナリズムではなく、フィンランドを「グローバル化」の中に置き、観光を振興、現在の不況も乗り切ろうという議論が勝ったようです。

優勝したプランは木とガラスを使い、Art in the City という名前だけど、フィンランドでは「マヤッカ(灯台)」と呼ばれるとのこと。ビルバオのような衝撃を感じさせるデザインではないのですが、エコロジカルな思想を持っているのかもしれない。完成したら是非行ってみたいです。


 

3月からトーヴェ・ヤンソンの展覧会をヘルシンキのアテネウム美術館でやっていて、終わり間際の先週、見に行きました。



年代順にその仕事を追って行く展示で、油絵も多数出展。



ム―ミンの作者として知られているけど、実は画家を目指していたトーヴェ。

画家・アーチストという自負を持ち、ム―ミンの作者という評価はとても不本意、はっきり言って嫌でたまらなかったんですね。

生誕100年を記念して去年出版された本は、その皮肉にふれています。



世の中には、「漫画」とか「子ども向け」というのは、「アート」より低いという見方があります。別に、そういうわけではないのだけど ...

でも、展覧会を見て、やはりトーヴェは画家としてよりも、ム―ミンの世界に対する感受性で光っていると思いました。

友人の弟さん、苗字はヴオリ(山)だったはずなのに、気がつくとムイルヴオリという名前になっている。

わけを聞くと、ムイルという苗字の女性と結婚し、2つの名前を融合したという。

女性が結婚すると、夫の苗字に変えたり、旧姓+ハイフン+夫の苗字という名前にするのはよくあるけど、男性は元の名前でいるのが普通。

男性が結婚して苗字を変え、しかも妻の苗字を先に置いた名前を新しく作るのは超珍しい。

へえ、面白いなあと思いました。

でも、フィンランドでは苗字を変えるのは簡単だけど、一般的に名前に関して自由度が高いというわけではありません。

フィンランドでは、「男性の名前」と「女性の名前」というのがきっちり分けられていて、親が男の子に女性の名前をつけること、女の子に男性の名前をつけることは、法律が禁止しているという。

漢字を独創的に読んだり、組み合わせたりして新しい名前をバンバン作れる日本。

子どもの名前に関しては、日本の方が自由と言えます。

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